写旅ログ#34 冬が終わる前に新しい相棒と4/7,8


先々週の3/26朝3時、八方池山荘で天候が回復するのを待っていた
月が帰る時間があるので強引に山荘から出た。
尾根の取り付きに出る前まで20m足らずの間にバチバチと当たる雹に気持ちが折れた
現場で試写会になるとは・・・ 

この悔しさが伝わりますか たぶん腹抱えて笑えることでしょう

で、満月の4/7,8に再度八方池山荘。
今シーズン4回目の宿泊。このうち日中青空が見えたのは1回(雲の合間ですが)。
夜星景が撮れたのが1回(でも地吹雪が強くクリアではない)。他 は山荘で沈殿続きすかーんと白馬を見るのは会社のPC上のライブカメラのみ・・・
前回3/25はやはり冬型になって新雪が60cmくらいあったが雪質はサラサラ
今回も冬型になって新雪が同じく60cmくらいあったが雪質は重く湿気たっぷり
おまけに風バンバン、トレースなんてあっちゅうまに地吹雪の餌食です

4/7 10時 八方池山荘。小雪ちらつくどんより曇り空。俺って雪男?
八方山へ空身で雪の状態を見に行った
重いが新雪のためスノーシュー履いての登り。一度消えたトレースは逆に地雷のように歩きづらい。尾根で谷足を取られてころんと転がってしまった  幸い 斜面の傾斜はきつくなかったので1回転のみ。
八方山の尾根の形ってこんなに変わるんだね 途中尾根がぱっくり地割れしてて迂回を余儀なくされた。雪庇に注意しつつ腰ラッセルとなる これでも たまに幅広いトレー スが奇跡的に残ってるところがあって楽できた 途中、追いついてきた方と八方山まで一緒になった。私は空身でその方は雪洞泊の重装備。

八方山に着くと同時に猛地吹雪となった 最初は風速15mくらいだったが次第に30mくらいになって完全ホワイトアウト 1Hくらい釘付け ス ノーシュー履いているのでまるで南極の子育て中のペンギンだ
石神井ケルンのお陰で多少 風雪を回避できたがめちゃざぶかった
やっぱ冬山怖いです。風が止んでくれると♪ I'm Heaven〜♪状態 春だなぁ
てか もう春なんだなぁ さっきまで真冬だったのに
山荘付近はのんびりだった
けど山荘に入ると団体さまの宴会で食堂はごった返しだった そんな山まで来てねぇ
夕方まで風が時折強く、厚い雲が居座っていた。

夜半、びくこなさんのメールが目覚ましとなり0時過ぎに時折おぼろ月が見える中出発。
天気予報を信じ、日焼け止めのリップまで用意した このまま天候は本当に回復するのだろうか・・・
八方山までマジ腰ラッセル 夜の寒さで重いの何のって 膝で雪面を押しても中々沈んでくれない 山荘出たときはスノーシューにしてたが逆に足を抜くとき重いのですぐアイゼンに切り替えた。たまにざくざくとした氷層に乗るとほっとした。
八方山にテントが2つ ご苦労様です
八方山を過ぎて、ひと越えするとトイレ下の雪原に出る。この頃から少しずつ月と星が見えるようになってきた やっと実現 これを待ってたんだよー ん
今回は14-24と24-70の小三元セットを連れてきた 風はそこそこ少ない方だった
けど この状況ではレンズ交換は無理だった



仕方なく朝まで14-24で撮影。でも36Mの威力はすごいね 画角的には300mmにクロップしてこの画像ですから
朝方-15℃となりダイアモンドダストもちらほら(撮れなかったけど)
朝日が昇る頃にはずらずらと山岳写真家が上がってきた。昨日の雪洞組も参戦
6時くらいから雲が切れ、青空と白い後立連峰のみ 最高だ



遠見上部と鹿島槍のヒマラヤひだってこんなになってたんだぁ 70mmからクロップしてみた

八方山まで下りてくるとバックカントリースノーボーダーが上ってきてプチ渋滞


結局もう1つの撮影ポイントの彫りの深いシュカブラには逢えなかったが、帰ってきてPCで拡大したら大体どの辺にシュカブラができるのか分かった

そうか八方尾根全体で見ると第2ケルン辺りがコルになっているんだね
確かに朝は地吹雪がすごくてホワイトアウト寸前だった

あと、装備に問題発生
インシュレータはダウンパンツとユニケロのチープジャケ これで今まで乗り切ってきた
ダウンパンツもほぼ今回初投入
上りで大汗かいてトイレ付近で撮影してたら汗が戻って上半身が凍えるように寒かった
やはり上もダウンが必要と感じた
てことで 今週ネットで物色。パタはいいけどいまいちポチ切れない
やはり学生時代に使っていたMEが忘れられずなんとか英国のサイトで見つけた
送料入れて185ユーロ
ついでににミッドレンジのダウンも米国中部のサイトで見つけてポチ 送料込み
で$150くらい
でも4/21には間に合わなさそう
巷は春うらら もう冬終わっちゃったかなぁ